繊細なのに行動的という、矛盾に悩まされる「HSS型HSP」。
刺激を求めるくせに、共感性が強くて傷つきやすいから、心はいつも疲れっぱなしですよね。
そんなときに1人で聴く音楽は、「最高の癒やし時間」という方も、多いのではないでしょうか。
今回は、HSS型HSPと音楽の相性や、実用方法について紹介していきます。
そもそもHSS型HSPとは?
HSS型HSPとは、「刺激を求めてしまう繊細さん」です。
「HSPはよく耳にするけど、HSSって何?」と、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
まず始めに、HSPやHSSについてまとめておきます。
HSPとは?
先天的に、感受性が豊かで傷つきやすい特徴があります。
いわゆる、「繊細は人」として認識されているのがHSPですね。
HSPの特徴は、以下のとおりです。
- 物事を深く考えてしまいがち
- 刺激に敏感
- 共感しやすい
- 疲れやすい
- ネガティブで自己肯定感が低い など
その割合は、総人口のおよそ5人に1人。
統計的に2割しかいません。そのため、特性が理解されにくく、生きづらさを感じる人が多いです。
HSSとは?
刺激探求型という意味になります。
通常ならば、HSP(繊細さん)は外的刺激が苦手です。
しかし、HSS型HSPは刺激を求めてしまう繊細さんなんです。
HSS型HSPの割合は、総人口のおよそ6%と言われています。
分かりやすく図にしてみました。こちらもご参考ください。
HSS型HSPは矛盾を抱えて生きている
ネット上では、HSS型HSPを「アクセルとブレーキを一緒に踏んでいる状態」と比喩していることが多いです。
行動的で順応性があるけど、打たれ弱いから持続力がない。
潜在能力を活かし切ることができずに、日々悶々と過ごしている人も多いのではないでしょうか。
なかなか理解されにくい気質なので、生きづらさを抱えやすい気質とも言えます。
「もしかしたらHSS型HSPかも?」と気になる人は、セルフ診断を試してみてください。
▼HSS型HSPの特徴についてはこちら
なぜ生きづらい?それはHSS型HSPという気質だった|特徴や向き合い方について
HSEとHSS型HSPの違いは何?
近年、新たに「HSE」という気質を見かけることが多くなりました。
HSEとは、「Highly Sensitive Extroversion(ハイリー・センシティブ・エクストゥロバージョン)」の略称です。
つまり、「外交的なHSP」ということになります。
・HSEは「外交的なHSP」
ニワっち
アメリカでHSPの集いをアーロン博士と一緒に始めた、ジャクリーン・ストリックランド氏によるゲストブログでは、以下のような記述がありました。
大半のHSEはHSS(刺激追求型)である可能性が高い
私たちは新しいものを追い求め、激しい体験をいとわない時もありますが、それはあくまで自分たちで選びとったものに対してです。同じことがHSSの内向型のHSPにも言えます。引用:Introversion, Extroversion and the Highly Sensitive Person
内向型、外向型そしてHSP
気質としては似ていますが、「外向型=刺激追求型ではない」というように認識しておきましょう。
HSS型HSPと音楽はなぜ相性が良いのか?
冒頭でも書きましたが、HSS型HSPは共感性が非常に高いです。
別の言い方では、「感受性が豊かな人」と表現されることもありますね。
あらゆる刺激に敏感だと言われているHSPは、非HSPに比べて数百倍もの情報が頭に流れ込んでくるそうです。
もちろん、この気質に関しては、HSS型HSPも同じこと。
本記事では、HSS型HSPと音楽の相性について、以下の3つの観点でまとめてみました。
- 共感性が高い人ほど感動できる
- 楽器演奏との相性も抜群
- 音楽はHSS型HSPを退屈させない
1. 共感性が高い人ほど感動できる
ライブドアニュースでは、「共感性が高い人は、悲しい音楽でもポジティブな感動が得られる」という、、ヨーロッパ2大学の共同研究の結果について紹介していました。
参考 共感性の高い人ほど『悲しい音楽』で感動していると判明ライブドアニュースHSS型HSPにとって、音楽はまるで自分の体験かのように感じ取ることができてしまうんです。
したがって、音楽を聴くだけで社会的な活動と同等の刺激を受けているということになります。
2. HSS型HSPは楽器演奏との相性も抜群
あらゆる感覚に敏感なHSS型HSPは、聴覚に関しても敏感です。筆者は、昔から音楽が好きでした。
音感やリズム感に特別な才能があるわけではないですが、自然と音楽のある環境に身を委ねる機会が多かったです。
学生時代にはギター演奏に興味を持ち、現在に至るまで欠かせない存在となっています。
ニワっち
歌うことが好きなのであれば、カラオケを利用することでストレス発散もできて一石二鳥ですね。
3. 音楽はHSS型HSPを退屈させない
HSS型HSPが生き辛さを抱えやすい要因の1つに、飽き性で刺激を求め続けるくせに、刺激過多で疲弊してしまうという特徴があります。
この矛盾によって、自己調整ができずに苦しんでしまうんですよね。
でも、音楽って半永久的に楽しめるじゃないですか。
好きな音楽を聴くだけで、いつでも新鮮な体験ができます。
HSS型HSPの方なら、「退屈な日々を音楽に救われた」という経験をした方が多いのではないでしょうか。
退屈させることのない刺激が、HSS型HSPとは非常に相性が良いです。
▼関連記事はこちら。
HSS型HSPが疲れる状況とは?ラクになるコツや考え方についても紹介
HSS型HSPにおすすめしたい音楽や実用方法について
とはいえ、どんなシチュエーションでも、好き放題に音楽を聴けば良いというわけではありません。
ここからは、様々なシチュエーション毎におすすめしたい音楽との付き合い方について紹介していきます。
仕事や勉強中におすすめの音楽
仕事や勉強中には、歌詞のないインスト系の楽曲がおすすめです。
なぜなら、HSS型HSPは歌詞が分かる曲を聴いてしまうと、やるべきことに全く集中できなくなってしまいます。
曲の世界感に、すぐ感情移入してしまうんですよね。できる限り、単調なBGMをチョイスすると良いでしょう。
筆者は、YouTubeやミュージックアプリで聴ける、アコースティックなジャズ系BGMを愛用しています。
Amazon Musicが大活躍!
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音楽以外にもお得なサービスが多くて便利です。
詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。
【定額サービス】Amazonプライム会員が便利すぎてオススメ!!これ一つで読書・音楽・動画が見聞き放題です外出中やアウトドアにおすすめの音楽
外出中やアウトドアには、自分が1番好きな音楽を聴くのがおすすめです。
筆者は、邦楽・洋楽共に様々な楽曲を聴くので、気分に合わせてAmazon Musicをランダム再生させています。
とくに気に入っているアーティストさんは、「beco(騒音のない世界)」です。
ひとりインストバンドとして、素材利用可能なBGMを配信し続けています。
曲の世界観にグッと引き込まれる魅力があるので、邦楽POPが好きな方におすすめです。
リラックスしたいときにおすすめの音楽
リラックスしたいときには、ピアノやストリングス系の落ち着いたBGMがおすすめです。
いわゆるヒーリング系のミュージックであれば、入浴中や休憩中などでも癒し効果があります。
音楽にこだわらず、自然音を取り入れたBGMなんかでも、HSS型HSPにとっては心が休まるでしょう。
まとめ:日常に音楽を取り入れることでHSS型HSPはより安定できる!
近年では、様々な場面で手軽に音楽を活用できるようになりました。
同じ音楽に聞き飽きても、好みのジャンルに合わせて色んな音楽を開拓できます。
様々な音楽に出会うことで、HSS型HSPの生きやすさを緩和するキッカケになるはずです。
ぜひ、日常生活に音楽を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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