繊細なのに行動的という矛盾を抱える「HSS型HSP」
筆者自身、HSS型HSP気質です。
実は最近、ADHD診断をしてみました。
すると思いの外、当てはまる項目があったんですね。
ニワっち
今回は、このHSS型HSPとADHDの違いについて、診断を元に比較してみました。
そもそもHSS型HSPとADHDって何?
HSS型HSP(刺激探究型の繊細さん)
まずは、HSS型HSPについて説明しておきます。
単刀直入に言うと、刺激を求めてしまう繊細さんです。
マドレクリニックのページより、下記のように説明されています。
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。
HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、即生まれ持った性質であることがわかっています。HSP(Highly Sensitive Person)
ハイリー・センシティブ・パーソン-仙台の心療内科・精神科・美容内科マドレクリニック
HSPの割合はおよそ5人に1人。
統計的に2割しかいないため、その特性が理解されにくく、生きづらさを感じる方が多くなっています。
続いて「HSS」ですが、これは「High Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)」の略称です。
「刺激探求型」という意味になります。
通常ならば、繊細さんは外的刺激が苦手…。
しかし、HSS型HSPは刺激を求めてしまう繊細さんなんです。
HSS型HSPの割合は、総人口のおよそ6%と言われています。
HSS型HSPは矛盾を抱えて生きている
ネット上では、HSS型HSPの気質を「アクセルとブレーキを一緒に踏んでいる状態」と比喩している人が多いです。
筆者の場合、「双極性障害」のような気分のムラがあります。
ニワっち
順応性があるけど、心は打たれ弱い。
このような矛盾を抱えている方が多いのではないでしょうか。
「もしかしたらHSS型HSPかも?」と気になる方は、セルフ診断を試してみてください。
▼HSS型HSPの特徴についてはこちら
なぜ生きづらい?それはHSS型HSPという気質だった|特徴や向き合い方について
ADHD(多動性症候群)
ADHDは、「Attention Deficit Hyperactivity Disorder」の略称で、発達障害の一種です。
注意欠如・多動症(ADHD)とは、年齢あるいは発達に不相応に、不注意、落ちつきのなさ、衝動性などの問題が、生活や学業に悪影響を及ぼしており、その状態が6ヶ月以上持続していることと定義されています。
症状には個人差があり、大まかに3つのタイプに分けられているようです。
不注意タイプ | 忘れ物が多い、集中力が続かないなどの傾向が強い |
---|---|
多動・衝動性タイプ | 落ち着きがなく、感情のコントロールができない |
混合タイプ | 上記2タイプを共に満たしているADHD |
ADHDの割合は、子供の5%、大人の2.5%ほどと示されています。
ADHDは上手くいかない生きづらさを抱えやすい
発症の原因は、行動をコントロールする脳の機能障害と考えられているそうです。
その中でも、物事の整理整頓や論理的な考えとして働きかけている「前頭葉」が上手く機能していないのでは?とのこと。
ニワっち
「小さなミスを何回も繰り返す、忘れ物が多い」など、日常生活に生きづらさを抱える方が多いのではないでしょうか。
株式会社divの代表取締役として知られる「マコなり社長」は、自身についてADHDの傾向があると、YouTubeで公言しています。
※4:45〜から、「財布を4回無くして、腕時計は2回なくした」と説明しています。
このように比べてみると、HSS型HSPとは一貫性がないように感じますよね?
ここからは、筆者が実証したADHD診断の内容をピックアップして検証してみます。
HSS型HSPとADHDの違いを比較してみた
今回利用したADHD診断はこちらです。
参考 ADHD診断テスト - SELECTTYPEADHD診断テスト - SELECTTYPE診断の際、筆者が該当した項目の一部がこちら。
- 仕事や課題で、不注意による間違いが多い。
- 考えすぎ、気にしすぎとよく言われる。
- 大人数での世間話や団体行動が苦手。
- 興味のないことには全く関心がない。
- 1日が終わるとひどく疲れる。
- 優先順位を決めるのが苦手。
- 感受性が豊かで感覚が敏感。
- 気分のムラが激しい
- 何をしようとしたか忘れる。
- マイペースである。
- いじめにあったことがある
実際の診断結果では、該当しない項目も多かったです。
診断結果は「ADHDの可能性がある」とのことでした。
HSS型HSPとADHDは特徴が近い
HSS型HSPとADHDって、特徴が物凄く似ているんです。
例えば、「考えすぎ、気にしすぎとよく言われる。」という点。
これは、HSS型HSPにも当てはまります。
HSS型HSPの場合は、「1のことを10にして考えてしまう」ことが要因となっているケースが多いですね。
他にも、「疲れやすい、マイペース、団体行動が苦手」など、HSS型HSPとADHDが混同されてしまう理由も分かります。
▼HSS型HSPの疲れる状況に関する記事はこちら
HSS型HSPが疲れる状況とは?ラクになるコツや考え方についても紹介
HSS型HSPとADHDの共通点は衝動性
今回の診断で分かったのは、HSS型HSPとADHDの共通点は「衝動性」にあるのでは?ということ。
刺激探究型であるHSS型HSPは、思いついたことを実行せずにいられません。
興味のあることに関しては、つい夢中になりすぎてしまいます。
そして、あらゆることに興味が移って、色々なことが中途半端になりがち。
ニワっち
この衝動性が、ADHDと近いのかもしれませんね。
HSS型HSPとADHDの決定的な違いとは?
では、今度はADHD診断で筆者が該当しなかった項目をピックアップしてみます。
- 約束の時間に遅れる
- カバンの中身や机が散らかっている
- つい正論をふりかざしてしまう
- 些細なことで怒る
- 忘れ物が多い
- 長時間座っていることが苦手
いかがでしょうか。
ADHDの人は、先ほどピックアップした内容と、こちらの内容、どちらも該当する項目が多くなっていませんか?
HSS型HSPの人は、こちらの項目を見ても、あまりピンとこないはずです。
HSS型HSPとADHDの大きな違いは「注意力」か?
個人的な見解ですが、明らかに違う点として「注意力」が当てはまる気がしました。
本記事でも触れている「忘れ物が多い、時間に遅れる」というのは、ADHDの「注意欠如」による要因だと思われます。
しかしHSS型HSPは、どちらかというと思慮深いです。
時間が守れなかったり、忘れ物をするという経験は少ないはず。
ニワっち
「怒りっぽい」という点も当てはまらない
HSS型HSPは、怒るというより「自問自答」してしまう傾向が強い気がします。
正論をふりかざしたり、怒りっぽくなることは少ないでしょう。
むしろ、相手に気を使いすぎて気疲れするタイプですからね。
ADHDの場合は、感情のコントロールができないことによって、このような行動に出やすいのかもしれません。
まとめ:HSS型HSPとADHDの違いは順応性と注意力
今回の検証で分かった点は、以下の2つです。
- HSS型HSPとADHDは「衝動性」に共通点が多い
- HSS型HSPとADHDは「注意力」に決定的な違いがある
ハッキリと違いを区別したいのであれば、「注意力」に注視してみるといいでしょう。
ただ、ひどく疲れやすい気質であるため、力を発揮できない一面が生きづらさに繋がっているんです。
「今までADHDかも…と気になっていたけど、注意力はそんなに低くなかった」という方は、もしかしたらHSS型HSPなのかもしれませんね。
混同していた方は、ぜひ参考にしてみてください。
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