繊細なのに行動的という、矛盾に悩まされている「HSS型HSP」。
完璧主義なのに極めない、前向きなのに誰とも関わりたくなくなるなど、日替わり定食のような人生に頭を悩ませてしまいますよね。
しかし、「自分は本当にHSS型HSPなのだろうか?」と、いまいちはっきりしていないという人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、HSS型HSPのあるあるや、悩みについて紹介します。
HSS型HSPの特徴を踏まえてまとめていくので、答え合わせ感覚で共感いただければ幸いです。
1.HSS型HSPとは?
HSS型HSPとは、「刺激を求めてしまう繊細さん」です。
「HSPはよく耳にするけど、HSSって何?」と、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
まず始めに、HSPやHSSについてまとめておきます。
HSPについて知ろう!
先天的に、感受性が豊かで傷つきやすいのが特徴です。
わかりやすく言うと、「繊細な人」として認識されているのがHSPになります。
HSPに多い傾向として、以下のような特徴が挙げられます。
- 物事を深く考えてしまいがち
- 刺激に敏感
- 共感しやすい
- 疲れやすい
- ネガティブで自己肯定感が低い など
HSPの割合は、総人口のおよそ5人に1人。
統計的に15%〜20%しかいないため、その特性が理解されにくく、生きづらさを感じている人が多いです。
HSSについて
刺激探求型という意味になります。
通常ならば、HSP(繊細さん)は外的刺激が苦手です。
しかし、HSS型HSPは刺激を求めてしまう繊細さんなんです。
HSS型HSPの割合は、総人口のおよそ6%と言われています。
ニワっち
HSS型HSPは矛盾を抱えて生きている
ネット上では、HSS型HSPを「アクセルとブレーキを一緒に踏んでいる状態」と比喩していることが多いです。
ニワっち
行動的で順応性があるけど、打たれ弱いから持続力がない。
潜在能力を活かし切ることができずに、日々悶々と過ごしている人も多いのではないでしょうか。
なかなか理解されにくい気質なので、生きづらさを抱えやすい気質とも言えます。
「もしかしたらHSS型HSPかも?」と気になる人は、セルフ診断を試してみてください。
▼HSS型HSPの特徴についてはこちら
なぜ生きづらい?それはHSS型HSPという気質だった|特徴や向き合い方について
2.HSS型HSPあるある50選
まずは、HSS型HSPに関する「あるある」をまとめてみましょう。
この記事では、自分自身にもあてはまると感じた「あるある」を50項目集めました。
筆者が選んだHSS型HSPあるあるは、以下のとおりです。
- 飽きっぽい
- 学校が嫌い
- 人の視線が苦手
- ルーティンが苦手
- 1人で抱え込みすぎてキャパオーバーになることが日常茶飯事
- 人に会うだけでぐったりと疲れてしまう
- 人に見られながらの仕事では力を発揮できない
- 人見知りが激しい
- 大勢になると会話に混ざれない
- 大人数の会話では、一人ひとりの気持ちを汲み取ってしまう
- いろいろ考えすぎて1つのことに集中できない
- ただし熱中しすぎると、気付けば朝になっている
- 転職回数が多い
- 買い物中に店員さんに声をかけられるのが苦手
- 店員さんに声をかけるのも苦手
- 常に人生について考えている
- 話し相手によって態度が変わる
- 人が苦手だけど、人の役に立てるのは嬉しい
- 人付き合いは好きだけど、人に関わる仕事は苦手
- 第一印象と中身は真逆
- 計画どおりに行動できない
- 昔のことはあまり覚えていない
- 人の名前と顔が覚えられない
- 余裕がないと本性が出る
- わき役が好き
- 一度嫌いになった人は二度と好きになれない
- 常識人が苦手
- 目的地へ向かう道は日替わり
- 思いついたら即行動
- 突拍子もないことをする
- 感動話に弱い
- やることが多いとパニックになってしまう
- テンションが高いのは最初の1時間だけ
- 展開の先読みが好き
- 他人の人柄がすぐに分かる
- 「何を考えているか分からない」とよく言われる
- 真似事が得意
- 評価されるのが嫌い
- 一度凹むと立ち直るのに時間がかかる
- 日記を書くと話の収拾がつかなくなる
- 完璧主義なのに詰めが甘い
- 指図されるのが嫌い
- 準備が苦手
- 行動が極端すぎる
- 人に物事を頼むのが苦手
- 納得できないことはやらない
- 自己肯定感は低いのに認められたい
- ネガティブがエネルギー源
- 人に合わせるのが得意
- 気を使われるのは苦手
他にもさまざまな「あるある」がありましたが、共感できる項目はとても多かったです。
その中でも、「とくに共通する人が多いのでは?」と思われる項目について、少しだけ深堀りしていきます。
HSS型HSPあるある1.飽きっぽい
HSS型HSPは、一つのことを継続するのが苦手です。
「あるある」でも挙げたように、仕事が続かなかったり、外出時のルートは毎回変わったりと、同じ行動を繰り返すことができないんですよね。
そのため、気分によって日々の過ごし方はコロコロ変わります。
ルーティンワークといった単調作業は、不向きな気質といえるでしょう。
HSS型HSPあるある2.思いついたらすぐに行動したい
HSS型HSPは、思いついたことをすぐに行動しないと気が済みません。
筆者であれば、胸あたりまで伸ばしていた髪の毛を、仕事の休憩中にいきなり坊主にしたことがあります。
ニワっち
このような突発的な思い付きを、後先考えずに行動してしまうんですよね。
他のHSS型HSPさんでいえば、急に海外旅行に行ったりする人もいるようです。
まさに、「今を生きている」という生き方をモットーにしている人が多い気がします。
HSS型HSPあるある3.1人好きな寂しがり屋
HSS型HSPは、「誰とでも気兼ねなく話せる人」という第一印象を持たれる人が多い気がします。
なぜなら、人付き合いは決して嫌いではないうえ、人に合わせることも得意だからです。
しかし、実際にはひどく疲弊しているし、毎日同じ調子で合わせるのは苦手だったりします。
結局、本心は1人でいたほうがラクなんです。
ただ、ときには刺激を求めて誰かに会いたくなる。
HSS型HSPは「1人好きな寂しがり屋」という人が多いのではないでしょうか。
3.HSS型HSPあるあるから学ぶ強みとは?
HSS型HSPあるあるを見て分かるとおり、この気質によって生き辛さや悩みを抱えている人は多いです。
しかし、理解されづらいHSS型HSPにも強みはあります。
そこで、HSS型HSPあるあるを参考に、以下のような強みをまとめてみました。
- 飽きっぽいことは悪くない
- 他人の意見に縛られなくてもいい
- 決断力は最大の武器
それぞれについて、詳しく話していきます。
(1)飽きっぽいことは悪くない
HSS型HSPの飽きっぽさは、一般的な日本の風潮とは相性が悪いかもしれません。
たとえば、以下のように評価されて悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
- 仕事が安定しない人
- 最後までやり遂げられない人
- 考え方が変わりすぎてよく分からない人
- 学校では中途半端なヤツって言われていた
「どうして自分は何をやっても長続きしないのだろう?」と、筆者自身も悩むことが多かったです。
しかし、裏を返せば「興味のあることには果敢に挑戦できる」ということでもあります。
「マルチ・ポテンシャライト」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
1つのことに精通するのではなく、自分の好きな複数の分野で才能を活かせる。
コミュニティサイト「Puttylike.com」の創設者であるエミリー・ワプニックさんは、「いろんな事をやることは間違っていると覚えてしまったのは文化によるもの」だと説明しています。
マルチ・ポテンシャライトをより詳しく知りたい人は、下記の動画を参考にしてください。
飽きてしまったことや、熱が冷めてしまったことを、自分の気持ちをごまかして続けるのは辛いですよね。
しかも、HSS型HSPは思い立ったら行動せずにはいられません。
だから、仕事も長続きしないだけです。純粋に、今興味があることに挑戦がしたいだけなんです。
これは、決して悪いことではありません。
いろんな事をやることが間違っているというのは、誰かに教わったわけではなくて、そういった文化の元に育ってきただけということ。
自分の気持ちに正直になって、今興味があることに集中して生きていけば良いんです。
筆者は、音楽に興味を持ってバンドを始めて、飲食店、カラオケ、アミューズメント施設、コンビニ、清掃業、ホテルフロント、WEBライターと、さまざまな仕事に転職してきました。
何歳になっても、新たに挑戦したいことがいっぱいあります。
決して順風満帆な生き方とは言えませんが、「無限大の可能性があることも立派な個性」ではないでしょうか。
(2)他人の意見に縛られなくてもいい
HSS型HSPは、自分を評価されたり批判されたりすることが苦手です。
筆者自身、「普通は〇〇であるべきでしょ!」といったような言葉に何度も悩まされてきました。
あまりにも周りから理解が得られないと、「自分の考え方は間違っているのだろうか?」と、自問自答を繰り返してしまいますよね。
しかし、よく考えてみてください。
100人中、6人しかいないHSS型HSPの考え方に、理解ができる人間のほうが少なくて当たり前です。
「自分が間違っているのではなく、理解者が少ないだけ」と理解できれば、無意味に悩む回数は減らせるでしょう。
個が認められるようになってきた現代社会だからこそ、HSS型HSPも自分の意思のままに生きていけばいいのではないでしょうか。
(3)決断力は最大の武器
人が死ぬ前に後悔することには、「やりたいことをやるべきだった、今を生きるべきだった、好きなことをするべきだった」といった項目が挙げられます。
HSS型HSPの場合、このような後悔をしている人は少ない気がします。
なぜなら、自分の気持ちに嘘をつくのが苦手だからです。
いつだって、自分の心を優先して生きてきた。
ただ、周りからは理解されないから、それが正しいかどうかは分からないといった感覚でしょうか。
たとえ失敗をしたとしても、自分が選んだことなら納得もできるはず。
そんな選択をできた自分を、誇りに思ってあげても良いのではないでしょうか。
まとめ:HSS型HSPはマルチ・ポテンシャライトに生きていこう!
今回は、HSS型HSPあるあるについて、実体験を踏まえた悩みや強みをまとめました。
矛盾に生き辛さを抱え続けるHSS型HSPですが、周りの生き方に寄り添う必要はありません。
自分が今やりたいこと、今興味があることに集中して、飽きたらまた別のことに取り組めばいいだけのこと。
何より、「そんな自分はダメな人間」だと思い込まないことが重要です。
ときには生き辛さに心を閉ざしてしまいますが、自分の生き方に自信を持って、マイペースに歩いていきましょう。
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