ドリップコーヒーに正しい入れ方はない??|世界一美味しいコーヒーの淹れ方から学んだ事

ドリップコーヒーに正しい入れ方は存在しない??|世界一美味しいコーヒーの淹れ方から学んだ事

ドリップコーヒーを嗜むようになって約1年ほどになります。

とある動画をキッカケに『もしかしてドリップコーヒーに正しい入れ方ってないのでは?』と思う衝撃を受けたので、少し紹介していきます。

世界一美味しいコーヒーの淹れ方から学んだ事

今回筆者が衝撃を受けた動画はこちらになります。

世界一美味しいコーヒーの淹れ方 〜ワールド・バリスタ・チャンピオン井崎英典が教える6つのポイント〜

おそらく一般的に知られているドリップコーヒーの入れ方を知っている方なら、まず考えられない抽出方法なのではないかなと思います。

井崎さんが実践している抽出方法をざっくりまとめると以下のようになります。

STEP.1
お湯100gに対して、コーヒ豆6~8gを使用する
動画ではお湯300gに対して、コーヒー豆21gを使用しています。(コーヒー2杯分)
お湯100gに対してコーヒー豆7gとなりますね。

また、コーヒー豆は焙煎度合いによって重さが変わるため、必ずスケールで計るようにと伝えています。

STEP.2
ドリッパー全体を温めて、挽いたコーヒー豆を入れる
動画ではセラミック素材のドリッパーを使用しているため、全体を温めています。

全体が温まったら、挽いたコーヒー豆を入れて平坦になじませる。

STEP.3
3投に分けて抽出していく
お湯300gを20%(蒸らし)→20%→60%の比率で抽出していきます。

動画の場合、60g(蒸らし)→60g→180gですね。

STEP.4
60g(蒸らし)は1分間
蒸らしは真ん中から円を描くように、ドリッパーの壁までまんべんなくかけて1分待ちます。
※お湯投入と同時にタイマーをスタートさせているので『タイマーが1分経過するまで』ということになります。

また、動画では粉とお湯を均等に濡らすため、ドリッパーを軽く揺らしています。

STEP.5
2投目60gも1分間
蒸らし同様、2投目も同じようにお湯を投入しています。
※2投目の際はドリッパーを揺らさない。
STEP.6
3投目180gを投入して落としきる
3投目180gはお湯を注ぐスピードをやや早めにしています。
投入後、最後に軽くドリッパーを揺らし、お湯が全て落ちきるまで待って出来上がりです。

一般的に知られている方法と異なる点

ドリップコーヒー

今回の動画で驚いた点は2つ!!
・お湯をドリッパーの壁までしっかりかけている。
・投入後、お湯が完全に落ちきるまで待っている。

順番に解説していきます。

お湯をドリッパーの壁までしっかりかけている

お湯をドリッパーの壁までしっかりかけている

もし筆者が誰かに「コーヒーの入れ方を教えて欲しい」と言われた場合、今までならこう説明してしまうと思います。

「ドリッパーにはお湯をかけないように気をつけて」と。

なぜドリッパーの壁にお湯をかけたらダメなのか?
ドリッパーとフィルターの間をお湯が通過してしまい、コーヒーの層を通らないお湯が抽出されてしまうため

今までは「注意しましょう」と覚えていたから従っていたということになります。

動画ではこのあたりの説明はしていませんが、本書では詳しく説明しているかもしれません。

投入後、お湯が完全に落ちきるまで待っている

投入後、お湯が完全に落ちきるまで待っている

これまた動画では理由に触れていませんが、一般的には『ドリッパーにお湯が残っているうちに外してしまう』という説明がほとんどです。

なぜ落としきりはダメなのか??
ドリッパーのお湯をすべて落とし切ってしまうと、雑味が一緒に落ちてしまい、えぐみも抽出されてしまうため

こちらも理屈としてはこのような理由から、雑味を抽出しない方がすっきりしたコーヒーが出来るということになっています。

雑味が入ったら美味しくないのか??ということではなく、仕上がりが変わるという違いになります。

実際に同じ方法で試してみた

実際に同じ方法で試してみた

筆者自身、すでに何度か同じ方法でコーヒーを淹れています。

使用器具が異なるため、多少異なった仕上がりにはなっているかもしれませんが、簡単に感想を伝えていきます。

ハリオ V60透過ドリッパーで検証

ハリオ V60透過ドリッパーで検証

普段一番使用度の高いハリオV60で全く同じように淹れてみました。

第一印象としては濃厚なコーヒー。

決してクリアなコーヒー、スッキリ爽やかなコーヒーとは言えないですが、しっかり濃縮されたコーヒーを味わいたい方には合うかもしれません。

雑味も気になるほどではなく、むしろ良い具合に奥深さを出してるのでは?と感じました。

筆者にとってはかなり好みです。

ハリオV60透過ドリッパー|味わいをコントロールしたい人向けの万能ドリッパーハリオV60透過ドリッパー|味わいをコントロールしたい人向けの万能ドリッパー

Kalita ウェーブドリッパーでも検証してみた

Kalita ウェーブドリッパーでも検証してみた

誰が入れてもスッキリしたコーヒーに仕上がる印象がある『ウェーブドリッパー』でも検証してみました。

するとこれはかなり意外な結果で、かなり濃厚なコーヒーに仕上がりました。

ハリオに比べるとやや雑味が強くて渋めですが、嫌な渋みでは決してないかなと。

まさかウェーブドリッパーを使ってもここまで濃厚になるとは思わなかったですね。

Kalita ウェーブドリッパー【ドリップコーヒー】見栄えの良さはピカイチ!!カリタのウェーブドリッパーは超安定の味わい重視

正しい入れ方ではなく、好みの入れ方を見つける

正しい入れ方ではなく、好みの入れ方を見つける

今までドリップコーヒーには正しい入れ方や、美味しい入れ方という決まった基準があると思っていました。

結論
ドリップコーヒーに正解不正解はなく『好みのコーヒーを入れるにはどんな入れ方が自分には合っているか??』というくらいの基準でしかない。

過去にも一度、ドリップコーヒーの常識が変わる出来事がありました。

『放浪のバリスタ今野直倫さんの点滴抽出&お湯割コーヒー』

【コーヒー好きにオススメ】放浪のバリスタ今野直倫さんの『点滴抽出からのお湯割』が斬新でした。【コーヒー好きにオススメ】放浪のバリスタ今野直倫さんの『点滴抽出からのお湯割』が斬新でした。

人によって好きなコーヒーの味は異なります。

いかに自分の求める味を追求できるか?という自由さがドリップコーヒーには確かにあるようです。

井崎さんのコーヒーについてさらに詳しく知りたい方は本書を読んでみるのもいいかもしれません。

常識にとらわれず、色々なコーヒーを楽しんでみてください。

筆者が今回試した器具のリンクも貼っておきます。

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