ドリップコーヒーを嗜むようになって約1年ほどになります。
とある動画をキッカケに『もしかしてドリップコーヒーに正しい入れ方ってないのでは?』と思う衝撃を受けたので、少し紹介していきます。
世界一美味しいコーヒーの淹れ方から学んだ事
今回筆者が衝撃を受けた動画はこちらになります。
世界一美味しいコーヒーの淹れ方 〜ワールド・バリスタ・チャンピオン井崎英典が教える6つのポイント〜
おそらく一般的に知られているドリップコーヒーの入れ方を知っている方なら、まず考えられない抽出方法なのではないかなと思います。
井崎さんが実践している抽出方法をざっくりまとめると以下のようになります。
お湯100gに対してコーヒー豆7gとなりますね。
また、コーヒー豆は焙煎度合いによって重さが変わるため、必ずスケールで計るようにと伝えています。
全体が温まったら、挽いたコーヒー豆を入れて平坦になじませる。
動画の場合、60g(蒸らし)→60g→180gですね。
※お湯投入と同時にタイマーをスタートさせているので『タイマーが1分経過するまで』ということになります。
また、動画では粉とお湯を均等に濡らすため、ドリッパーを軽く揺らしています。
※2投目の際はドリッパーを揺らさない。
投入後、最後に軽くドリッパーを揺らし、お湯が全て落ちきるまで待って出来上がりです。
一般的に知られている方法と異なる点
・投入後、お湯が完全に落ちきるまで待っている。
順番に解説していきます。
お湯をドリッパーの壁までしっかりかけている
もし筆者が誰かに「コーヒーの入れ方を教えて欲しい」と言われた場合、今までならこう説明してしまうと思います。
「ドリッパーにはお湯をかけないように気をつけて」と。
今までは「注意しましょう」と覚えていたから従っていたということになります。
動画ではこのあたりの説明はしていませんが、本書では詳しく説明しているかもしれません。
投入後、お湯が完全に落ちきるまで待っている
これまた動画では理由に触れていませんが、一般的には『ドリッパーにお湯が残っているうちに外してしまう』という説明がほとんどです。
こちらも理屈としてはこのような理由から、雑味を抽出しない方がすっきりしたコーヒーが出来るということになっています。
雑味が入ったら美味しくないのか??ということではなく、仕上がりが変わるという違いになります。
実際に同じ方法で試してみた
筆者自身、すでに何度か同じ方法でコーヒーを淹れています。
使用器具が異なるため、多少異なった仕上がりにはなっているかもしれませんが、簡単に感想を伝えていきます。
ハリオ V60透過ドリッパーで検証
普段一番使用度の高いハリオV60で全く同じように淹れてみました。
第一印象としては濃厚なコーヒー。
決してクリアなコーヒー、スッキリ爽やかなコーヒーとは言えないですが、しっかり濃縮されたコーヒーを味わいたい方には合うかもしれません。
雑味も気になるほどではなく、むしろ良い具合に奥深さを出してるのでは?と感じました。
筆者にとってはかなり好みです。
ハリオV60透過ドリッパー|味わいをコントロールしたい人向けの万能ドリッパーKalita ウェーブドリッパーでも検証してみた
誰が入れてもスッキリしたコーヒーに仕上がる印象がある『ウェーブドリッパー』でも検証してみました。
するとこれはかなり意外な結果で、かなり濃厚なコーヒーに仕上がりました。
ハリオに比べるとやや雑味が強くて渋めですが、嫌な渋みでは決してないかなと。
まさかウェーブドリッパーを使ってもここまで濃厚になるとは思わなかったですね。
【ドリップコーヒー】見栄えの良さはピカイチ!!カリタのウェーブドリッパーは超安定の味わい重視正しい入れ方ではなく、好みの入れ方を見つける
今までドリップコーヒーには正しい入れ方や、美味しい入れ方という決まった基準があると思っていました。
過去にも一度、ドリップコーヒーの常識が変わる出来事がありました。
『放浪のバリスタ今野直倫さんの点滴抽出&お湯割コーヒー』
【コーヒー好きにオススメ】放浪のバリスタ今野直倫さんの『点滴抽出からのお湯割』が斬新でした。人によって好きなコーヒーの味は異なります。
いかに自分の求める味を追求できるか?という自由さがドリップコーヒーには確かにあるようです。
井崎さんのコーヒーについてさらに詳しく知りたい方は本書を読んでみるのもいいかもしれません。
常識にとらわれず、色々なコーヒーを楽しんでみてください。
筆者が今回試した器具のリンクも貼っておきます。