よくこんな声を耳にする機会があります。
『ミニマリストなのに〇〇持ってるの??』
『ミニマリストってペット飼うのはアリなの??』
『ミニマリストって何が楽しいの??』
『ミニマリストは病気みたいなものでしょ?』
『ミニマリストとは一緒に生活できない』
どうやらミニマリストとは『何も持たない人』という認識が日本では強く印象づけられているようですが、それは全くの誤認です。
今回はミニマリストとは??という事について話していきます。
ミニマリストとは自分にとっての必要性を最小限に考える人である。
まず最初に伝えておきたいこと。
確かに世間的に知られているミニマリストの方々というのは極端に物が少ないです。
しかし、皆さんはごくありふれた一般家庭を築いているミニマリストさんも存在するという事をご存知でしょうか??
その方々は家族全員がミニマリストというわけではありません。
家庭には普通にテレビがあり、食卓があり、至って不自由のない生活を送っているミニマリストさんもいるわけです。
それは、その人にとっての最小限がその家庭では表現されているというだけの話です。
減らしているのは自分の物だけ
もし一人暮らしをしている方であれば、住居内に取り入れた物は全て自分の管理下にある物でしょう。
しかし、他に一緒に生活をしている人がいるのであれば、自分の物・相手の物・共通の物という3種類の物が存在するわけです。
当然ながら、生活を共にする人数が増えるということはそれだけ持ち物も増えることになります。
もし一緒に生活をしている人の中にミニマリストがいたとしても、減るのはミニマリストさんの『私物のみ』です。
必然的に世間的に知られている圧倒的に少ない暮らしというのはミニマリストが1人で住んでいるからということになります。
もしくはミニマリスト同士の2人暮らしでも有り得ることでしょう。
『ミニマリストとは一緒に生活できない』
というのはイメージによる思い込みです。
実際にはミニマリストと一緒に生活することで住居はより広く利用できるというわけです。
物に溢れた3ldkに住むくらいなら、物の少ない2ldkに住んだ方が絶対にお得ですよね。
最小限の価値観は人それぞれ
そもそも最小限というのは個々の価値観によってかなり変わってきます。
『ミニマリストなのに〇〇持ってるの??』
それはそのミニマリストさんにとっては必要な物だから所有しているだけです。
その必要性に関しては一般の方の理解と全く同じです。
もちろん物に限らず、中には猫好きなミニマリスト、犬好きなミニマリストだって存在するわけです。
僕も猫を2匹飼っていますが、彼らのための物はちゃんと所有しています。
あなたにとっての最小限が他の人にとっての最小限とは限らないわけです。
そして本当に必要な物を大切にしているからこそ、その人にとっての最小限は充実しています。
楽しくないという感情を抱く理由自体がミニマリズムにあるわけではないんです。
おそらく楽しくないと感じるのは、本当に大切な物が分からないからこそではないでしょうか??
これからミニマリストを目指したい方へ
よくミニマリストを目指したいという方が
『まだ減らせる物があるんじゃないか?』
と必要以上に減らす事に執着してしまう傾向があるんですが、それは違います。
減らす物はそもそも探すような物ではないんです。
じゃあ何からすればいいんですか?という話ですが、大体のミニマリストさんは『ゴミから』と答えるでしょう。
自分がゴミと感じるような物から手放していけばいいわけです。
そして、ゴミを片付け終わったときに目の前にある物達と改めて向き合ってみてください。
それが自分の人生においてどこまで必要性がある物なのか??
一つ一つ、全ての私物と必ず向き合ってください。
そうやって一つ一つの物と向き合い、自分にとっての必要性を最小限に考える生き方こそ、ミニマリズムなんです。
決して何も持たない暮らし=ミニマリストというわけではありません。
自分なりの最小限というのは人の数だけ存在しています。
改めて言わせてもらいます。
そう意識してもらうことでミニマリストへの本質が少しずつ変わっていってもらえたらなと心から願っています。