「ミニマリストなのに車持ってるの?」
以前Twitterのフォロワーさんのツイートにて見つけたその記事に疑問を抱き、
『ミニマリストとは自分にとっての必要性を最小限に考える人である』
という記事を書かせていただきました。
ミニマリストとは自分にとっての必要性を最小限に考える人である。ミニマリスト=何も持たない人という認識がまだまだ拭えないのが現状。
ミニマム=最小であって、ここにおける『最も小さい』の観念は個々の価値観でかなり変わってきます。
ミニマリスト=本当に必要かどうか?を自分自身と向き合った上で最小限におさえた生き方であると知って欲しい。 https://t.co/LOGeroZVXA
— ニワっち@slow lifestyle (@niwatch_guitar) October 29, 2019
それでもまだまだ拭きれないミニマリストに対するマイナスイメージを多く目にすることがあります。
今回もその一部の疑問に対し僕なりのミニマリズムを伝えていきます。
ミニマリストである前に一人の人間である。
今でこそ物を減らしたミニマム生活をしていますが、最初からそんな生活をしていたわけではありません。
人によってミニマリズムを取り入れるキッカケ、動機、減らす物の数まで全て異なります。
自然と効率性を重視した結果、少ない暮らしに行き着いた方もいれば、情報を得て真似事から始めてみたという方もいるでしょう。
僕も最初は真似事からでしたから。
自分が変われるキッカケがミニマリズムにはあるんじゃないかって感じたんです。
その過程の中で、自分にとって大切な物事は何なのか?を探しながら無駄を省いてきたわけです。
ミニマリズムを取り入れてから思考はだいぶ変わったかもしれませんが、性格が変わったわけではありません。
以上を踏まえた上で3点ほど勘違いされがちなミニマリズムを自分なりに解釈していきます。
疑問その1.ミニマリストは人や物に執着しないわけではない
ミニマリストは少ない暮らしをしているために、人や物に執着しない人としても捉えられているようです。
冒頭にも一言添えましたが、ミニマリストは自分にとっての必要性を最小限に考えただけ。
まるで取り憑かれたかのように人や物を手放してるイメージがあるようですが、一部を除いては全くの誤解です。
むしろ根深く自分に残る芯は以前より太くなったようにさえ感じます。
僕は内向的な性格故、友達と呼べるような仲間は数え切れる程度です。
ですが、そんな仲間と過ごす時間はかけがえのない人生の一部です。
彼らと酒を飲み交わしてしまうと毎回ひどく酔っ払って千鳥足の帰宅となります。
ときには帰れないほど酔ってしまうことすらある…。
それでもミニマムライフを満喫している一人の人間です。
そして、仲間との他愛ない時間は自分にとって必要な事なんです。
疑問その2.好きなものは好き
僕もテレビを所有していた頃、たまたまつけた番組にミニマリストさんが紹介されていた事があってビックリした経験があります。
本当に何もない…。
その方は「雨風が凌げて、最低限の暮らしができれば充分幸せです」
と言っていましたが、僕には無理です。
なぜなら僕はゲームが大好きです。
初めてゲームのコントローラーを握ったのは2.3歳の頃。
ファミリーコンピューターに関しては1983年生まれの同い年。
ゲーム機はずっと連れ添ってきた良き相棒です。
ゲーム機がない暮らしは想像できません。
でも、テレビないんじゃなかったっけ??
そうなんです。
テレビはほとんど観ないし、場所も取るし、掃除も大変なので、
もっと身軽なプロジェクターにしています。
これなら場所も取らない、掃除もラク、おまけに画面は特大、最高のゲーム環境です。
ミニマリズムとは、自分にとっての必要性を最小限に考えること。
それ以外は一人の人間としてなんら変わりはないんです。
疑問その3.人格はミニマリストとは別問題。
今回一番伝えたいのは『ミニマリストを一つの人間カテゴリーとして考えてはいけない』ということです。
タイトル通りではあるんですが、ミニマリストである前に一人の人間です。
ミニマリストは何もない人と言ってしまえば、それは大きな誤解を招くのも当たり前ですよね。
病気なんじゃないか?とも言われますが、否定はしません。
むしろ褒め言葉として受け取っておきます。
一つの事に夢中で取り組んでいる人間って病的ですからね。
僕の知り合いでもいます。
病的に音楽が好きな人、病的に仕事が好きな人、病的に食べることが好きな人。
何かに特化するって病的って捉われやすいものなんです。
ミニはリストはただ自分のライフスタイルをより身軽にする方法を考えるのが好きなだけ。
勘違いをしているミニマリストがいるのは事実
ある程度ミニマリストのイメージがフランクに感じていただければ幸いですが、中には勘違いをしているミニマリストさんがいるのも事実です。
何もない部屋に自分が一人。
自分には何も必要ない、そんな自分カッコイイ的な、またはそういった発言をしている方は実際にいます。
でもこれはミニマリストに限らず様々な分野共通で必ず存在しているのではないでしょうか?
別にそれが間違っているとは言いません。
僕が発信している『ミニマリストは自分にとっての必要性を最小限に考える人』
という考え方も正解不正解ではありません。
これを間違えていると考える方もいるでしょう。
なので、これも一つのミニマリストへの理解の形として受け取ってもらえれば結構です。
ライフスタイルは個人の自由なので。
唯一勘違いしないでほしいのはたった一つです。
ミニマリストである前に一人の人間であるということ。
ミニマリズムはライフスタイルの手段の一つでしかありません。
それをどう表現するかというのは、その人自身によるものだということを忘れずに。