何かを始めるのに遅すぎるなんてことはありません。
この記事を書いている現在の僕は35歳です。
29歳までは夢だけを追いかけていました。
そして、夢を諦めた後の30歳〜35歳はただ働くだけの毎日でした。
この5年間、普通の大人はこの生活が当たり前なんだと僕自身も思っていたわけです。
運動をすること、読書をすること、勉強をすること、生き方は自分で選べるということ、何一つ考えたり、気にする事なく生きてきました。
自分の知る安定とは幻想だった。
僕は夢を手放したとき、こう考えていました。
これからはちゃんと仕事に就き、安定した給料をもらい、結婚して、マイホームを買って、子供を授かり、一般的な家庭を築き、家族のために生きていこうと。
我ながら悪くない目標だとは思います。
しかし実際にはどこまで実現できたかというと『結婚をした』というところまでです。
一応、仕事に就き、安定した給料をもらい、結婚もして、不自由なく生きていました。
しかし、どうしてもマイホームを買って、子供を授かって…という発想には至らなかった。
理由は『将来が不安』だったからです。
現在は安定してもらえる給料。
しかし、その給料も決して多くはなく、それどころか会社も目に見えて毎年右肩下がりの経営不振。
定年まで今の仕事を続けるのは難しそうです。
2019年現在の中年世代が、親から教えられてきた常識はもはや幻想でしかありません。
変わりたいだけじゃ変われない日々。
将来が不安な原因は仕事だけでなく私生活にもありました。
仕事と自宅の行き来に疲れ、家では酒、タバコを嗜みながらゲームをして過ごすことがほとんど。
たまにプチ贅沢という名の小旅行をしてみたり、普段行かないようなワンランク上の焼肉屋に行ってみたり。
もちろん貯金はゼロです。
その日が楽しければそれでいいと自分に言い聞かせて毎日を過ごしていました。
次第に浮かぶ疑問の数々。
これじゃ何も変わらない。
むしろ夢を追ってた20代の頃の方がまだ楽しかった。
かと言って仕事をこれ以上増やすのは嫌。
明日から変わろう!と仕事中に思い立っても、家に帰る頃には疲れ切った日々の繰り返し。
あれこれ言い訳ばかりで何一つ行動すら出来ない日々が続きます。
ミニマリズムが価値観を変えた。
そんな日々に終止符を打つ出会いがありました。
ミニマリズムという最小限の生き方。
自分にとっての無駄を省くというライフスタイル。
そんな記事をネットで見かけた際に自分の価値観が一変したんです。
豊かな暮らしって欲しい時に何でも手に入れられるって事だと思っていた。
そもそも持たない豊かさなんて実在するのか?!
只々信じられなかったです。
この日以来、取り憑かれたかのように『本当に必要か?』という基準のみで家のモノを減らし続けました。
少ない暮らしから学んだ大切な事。
モノを減らし続けて行き着いた思考は、自然と無駄遣いを減らし、低収入でもお金に悩まない暮らしを実現させました。
お金に悩まなくなった心は自然とゆとりを持つようになり、ゆっくりとした心のあり様を楽しむようになりました。
すると時間にも余白が出来るようになり、次第に自分の未来のためになることをしていきたいという自己投資へと興味が湧くように…。
運動をすることで健康を意識するようになり、読書をすることで新しい価値観に触れる機会が増えました。
自分にもまだまだ新しい可能性があるはずと考えはじめ、こうしてブログを書き続けているわけです。
無駄が省かれる事で視野が広がった
今までは溢れんばかりの物欲、雑念で曇っていた景色も、それを減らす生活環境を作った事で見える世界が一気に広がりました。
よく勘違いをされるんですが、ミニマリズムとはただ物事を減らすという事ではありません。
自分にとって本当に大切な物を見極めて、自分にとっての無駄な物や事を減らすことです。
僕の部屋も確かに一般家庭に比べたら物が少ないです。
しかし何もないわけではなく、自分の好きなものだけをリビングには収めるようにしているだけです。
ネコの住まいや食事スペース、ギター、ゲーム機、映画やアニメを楽しむ環境。
それらを自分なりに最小限に抑えた形が、自分に由る、自分のためのミニマリズムです。
それに僕の場合は自分、嫁、ネコ2匹という家族構成なので、自分だけのもので統一することはできません。
ある程度、同居人の気持ちも踏まえた上での最小限を心がけています。
生き方は自分で選ぶもの
お金がないからやりたいことが出来ない。
時間がないからやりたいことが出来ない。
全ての言い訳は自分の行動次第でいくらでも解決することができることを知りました。
本当はもっと早くこの生き方に出会っていたら…と考えてしまうこともありましたが、
今までの生き方があったからこそ出会えた生き方とも言えます。
冒頭にも言いましたが、新しいことに挑戦することはいつでも出来ます。
変わりたいと思った瞬間こそ、絶好のタイミングなんです。
そんな僕の今の目標はマイホームを買うことなんかではありません。
ゆっくりと、心の赴くままに暮らしを整え続けること。
みなさんにとって、今日も良きライフスタイルになりますように。