かれこれ過去には15.6年、喫煙生活をしていました。
その間でも2度、禁煙を試みていますが失敗しています。
禁煙のハードルの高さ、そしてそのハードルを乗り越えてこそ手に入れられる驚くべき効果について今回は話していきます。
ニコチンの依存度の高さは異常。
もともとタバコに興味すらない方々からしてみれば、何でやめられないの?体に悪いと分かって続ける意味がわからない…というのが本音でしょう。
そもそもの原因はタバコによって摂取される依存物質『ニコチン』が異常なまでに依存度が高いということ。
ニコチンは、ヘロインやコカインなどの麻薬と同じくらい依存性が高いと言われています。
タバコをやめるというのは麻薬をやめるのと同等の難しさだということになります。
禁煙とは生涯続く我慢の積み重ね。
個人の見解ではありますが、禁煙に成功、失敗という概念はなく、手を出してしまった以上、生涯続ける我慢が禁煙なのだと認識しています。
過去に2度失敗している
過去に2度禁煙を経験していますが、最初は歌を歌う際に障害となるためという目的で禁煙を始めました。
しかし、禁煙から2年後に歌を歌う事を諦めてしまったため、翌日には喫煙も再開してしまったわけです。
また、2度目の禁煙の際にはとくに目的すらなく必要ないかな?という気持ちで1年間禁煙をしていました。
喫煙を再開したキッカケは飲み会の席。
禁煙に目的もなかったためその場の雰囲気で喫煙を再開させてしまったわけです。
そして現在、令和元年5月から禁煙を再開していますが、今回の理由は『自分にとっての無駄を省きたかった』という言葉だけでは漠然とした理由です。
ただ、今回はタバコだけに限らず、本当の意味で自分にとって必要ない物や事を可能な限り減らしています。
そしてその絶大な節約効果そのものに心が動かされているので意思力だけは高いと言えます。
しかし、先ほども言った通り『禁煙は生涯続ける我慢』という意識だけは備え続けます。
生涯我慢するに値するほどの価値観を見出す事が、禁煙を継続する唯一の手段。
この記事を読んでいるという事は、
この辺りの方々だと思います。
しかしながら、この記事で伝えられるのは禁煙の成功法なんかではありません。
そもそも、禁煙にコツなんてものは存在しません。
強いてあるとするならば、キッカケと心構えを明確にする事くらいだと思います。
なぜ禁煙をしたいのか?
その先にどんな自分の姿、あるいは禁煙させたい人の姿を思い描いているのか?
タバコを生涯我慢するに値するほどの価値観を自分自身で見出す事が、禁煙を継続する唯一の手段です。
その価値観が、自分の中の優先順位として常に上位にある限りは継続することが可能ですが、その価値観が不要になった際には継続が困難になるでしょう。
例えば、過去に僕が歌を本気で上手くなりたいからと始めた禁煙。
このときは歌が上手くなりたいという価値観が、タバコを吸いたいという価値観に勝っていたということ。
しかし歌を歌う事を諦めた地点でその優先順位は逆転します。
人間の意志力なんてモノは状況次第でいくらでも変化し続けます。
そんな日々には戻りたくないという価値観が勝っている以上は、生涯禁煙という我慢を継続し続けます。
禁煙によって確実に健康とお金と時間を手に入れられる。
タバコを吸いたいという価値観に勝る禁煙の価値観を手に入れれば禁煙が継続できることを理解してもらった上で、そのメリットについても話していきます。
ハッキリ言ってメリットは伝えきれないほどありますが、とくに分かりやすく結果に出るのは健康とお金と時間です。
健康面の成果はじわじわと訪れる
過去の禁煙の際にも感じた事ですが、最も分かりやすく楽になったと感じたのは喉(ノド)です。
喫煙中は頻繁に痰が絡み、寝起きの喉はとくに辛かった。
禁煙から1ヶ月程度ですでに喉が楽になっている感覚があるはずです。
それ以外に関しては正直実感できるほどの健康変化はあまりないです。
よく、食べ物が美味しくなったという話を聞きますが、残念な事に自分はもともと食べる事が好きなため、美味しさに変化を感じれるほどではありませんでした。
代わりに訪れた変化と言えば『体を動かすようになった』ということです。
ジョギングを3日に1日ではありますが継続しています。
タバコを吸っている人が積極的に私生活に運動を取り入れるってことはなかなかないんじゃないでしょうか。
とくに有酸素運動とタバコは全く相反する存在。
ジョギングも始めてから2ヶ月程度しか経過していないため大きな成果は伝えられませんが『元喫煙歴15.6年で運動経験ゼロ』の人間が2ヶ月で6kmを走る事が実現出来ています。
そして6kmを走れるようになったあたりから初めて『健康な生活って気持ちがいい』と感じるようになりました。
節約効果が保証される
じわじわと実感が湧いてくる健康面に比べ、圧倒的な成果報酬とも言えるのがお金です。
2019年10月現在でのタバコの値段は平均¥500程度でしょうか。
仮に1日1箱浪費しているとすれば1ヶ月約¥15000になります。
1ヶ月¥15000あれば出来る事ってかなりありますよね。
大好きな仲間との飲み会、1度に割り勘¥5000だとしても月3回分です。
好きなアーティストのライブチケット。
ピン切りかもしれないですが、数回は行けるでしょう。
1ヶ月分の食費、少食な方なら¥15000でも乗り切れるかもしれません。
仮に1ヶ月の食費¥30000なら半額になると思ってください。
そして、2019年10月現在の東京ディズニーリゾート。
1デーパスポートが大人なら¥7500
ペアチケットでちょうど¥15000です。
禁煙しただけで毎月ディズニーのペアチケット代が手に入るというわけです。
人生の選択肢が一気に広がります。
喫煙時間が時短できる
タバコ1本で大体5分前後時間を使います。
1日1箱、20本を吸うとなると時間にして約100分使用するということ。
もちろんタバコを吸いながらでも可能な事はありますが、それが難しいことのために100分使えるというのは大きく時間効率が変わってきます。
運動時間こそ、タバコの時間に置き換えて考えてもいいでしょう。
仮に1日1時間運動をしても40分余ります。
余った40分で家の掃除、入浴時間、読書、料理、何でも可能になります。
もし時間が足りない…と思うのであれば、時間が欲しいという価値観と、タバコを吸いたいという価値観の優先順位を考えてみてください。
禁煙は自分の可能性を広げるスキルである。
15.6年もの間、喫煙者として生きてきた身なので、タバコを嗜好品の一つとして否定はしません。
別に健康に興味がない、お金にも全く困っていない、タバコを吸う時間は至福時間であるという価値観を間違っているとは考えていません。
ただ、禁煙を続けた先には間違いなく自分の可能性を広げられるたくさんの選択肢が待っているということだけは伝えておきたい。
もし現在進行形で喫煙をしていて、少しでも体が辛い、お金がかかる、時間が足りないと感じる瞬間があるのであれば、
喫煙の価値観は本当に禁煙の価値観よりも優先順位が高いモノであるのか??
自分と相談してみてもいいのではないでしょうか?