なぜ人は急ぐのか??
普通に生活しているとあまり気にしないような事を気にするようになりました。
とくにそう感じたのは朝の都内の駅ホーム。
電車の扉が開くと同時に、我先と全力で乗り換えを急ぐ人達。
職場でも似たような経験があります。
仕事を急かせかと終わらせる従業員。
何か急ぎの用事でもあるんですか?と尋ねると『ただ早く終わらせて帰りたいから』
なるほど…急ぐ理由は少しでも時間を確保したいからなのか…。
けれど、それって本当に時間の節約と言えるだろうか?
正直、生き急いでるように感じてしまうのは自分だけでしょうか??
時間は唯一、全ての人間に平等に与えられているモノ。
全世界共通で、1日という時間は24時間で管理されています。
細かい理論は抜きに、この『1日は24時間である』という事実だけは全ての人間に平等に与えられているモノ。
使い方は人それぞれです。
お金と違い、個人の努力で1日30時間に増やせるモノではありません。
また、何もしなかったからと1日12時間に減るわけでもありません。
しかしこの時間というのは老若男女、一人一人で体感がまったく異なります。
1日が全然足りないと感じる方、長過ぎて暇だとすら感じる方、とくに意識したこともないという方もいるでしょう。
賢い方は時間を効率よく使うよう、ライフハックなどといった様々な時間節約術を駆使して24時間を有効活用します。
そして特に意識しない方は時間という川の流れに逆らう事なく流され続けているというわけです。
もちろん時間の使い方そのものは個人の自由。
人によって異なる使い方が可能なわけですが、僕は迷う事なくゆっくり使う事を選択しました。
そしてその効果がとてつもなく健康的であると断言できます。
今回は自分の経験を元に、時間をゆっくり使う事がいかに健康的であるか話していきます。
まずは時間を節約することから。
何はともあれ、まずは『時間がない』『時間がもったいない』という感覚を限りなく減らすことから始めないと、ゆっくり使うことは難しいです。
僕の場合、自分にとって無駄な物や事を減らし続けた結果、とてつもない量の時間を手に入れる事が出来ました。
物を減らす
そのままの意味ですが、自分が所持していても意味のないモノを手放す事です。
僕の場合は豪快に減らしました。
押入れの中の物7割(電化製品、毛布など)、カーペット、賞味期限内に消費できない保存食、テレビなど。
なぜそれが時間の節約になるの??
という話ですが、分かりやすいモノでいうならテレビ。
テレビって皆さんは1日どれくらい観てますか??
僕は0分です。
もちろん、時間の使い方は自由なので、テレビを観るということが良い悪いという話ではありません。
ただ、僕にとって必要なかったというだけの話です。
また、物が減るということはそれを管理する時間が必要なくなるという事。
カーペットがないからカーペットを洗う時間も必要なくなる。
圧倒的にモノが少ないから掃除機をかける時間が異常に早くなる。
あくまで、自分にとっての無駄だけを省きました。
事を減らす
自分にとって無意義な予定や行事を減らすということです。
行きたくもない飲み会、楽しくもないイベントなどは優先的に減らすべきです。
また、他人にとっては無意味でも、自分にとっては大事な時間を改めて見直してみるのも良いでしょう。
僕は幼少期からずっとゲームが大好きで、休日なら10時間以上はゲームをしていました。
もちろん今でもゲームは大好きです。
しかし、今ではゲームをする時間は1日に多くても約1時間。
手をつけない日すらあります。
これは単に自分にとっての優先順位が変わったというだけの話です。
優先順位についてはこちらの記事でも触れています。↓
今すぐ取り入れられるストレスを減らす考え方『世界は自分中心で構わない』ゲームの時間よりゆとり時間を優先しよう、という心構えが整ったとき、次第に時間の使い方が変化していきました。
時間にゆとりのある生き方を心がける
時間が節約できたところで、その時間を何に使うか??
冒頭でも言いましたが、僕はゆっくり使う事を選びました。
例えば、出勤時間をいつもより10分15分早くして、バイクや車で移動する時間そのものを楽しむようになりました。
信号待ちでイライラする必要もない。
時間はたっぷりあるから…
バイク移動の時には一度バイクから降りて、お気に入りの通勤路の写真を撮ってみたり。
その日という空気感を楽しむ時間に費やしました。
職場に着いて最初の仕事はドリップコーヒーをゆっくり淹れること。
コーヒーからも時間をゆっくり楽しむ事を教えてもらっています。
また、まだまだある余白時間を使って読書、ジョギング、筋トレといった自己投資をしたり、ブログの更新なども自分のペースで取り組んでいます。
夜にはゆっくりお風呂に浸かり、ヒーリング音楽を流しながらその時間を楽しむ。
寝る前にはマインドフルネスで頭をさらにスッキリさせる。
そして、朝起きたらカーテンを開けて陽の光を部屋に取り込む。
そうした時間をゆっくりと堪能する。
自ら選んで、自分なりにストレスのない時間作りをしてみた結果、今ではこういった習慣作りが基本となっています。
時間がないというのは言い訳であり、不健康でしかない。
正直、過去の自分にも言ってやりたいです。
今まで何度『時間がなくて…』という言い訳を使ってきたか…。
正確には時間がなかったのではなく、使いこなせなかっただけ。
もしくはその課題に時間制限というものがあり、自分の力量では制限内に課題を終えるのが難しい状況であったか。
どちらにしろ時間がなかったのではなく、使いこなせなかったという方がしっくりきます。
時間に追われる続ける感覚というのは常に緊張しているようなもの。
急がされているという感覚は強迫観念にも近い感情となります。
そのため、時間を作るために急ぐというのは確かに時短にはなりますが、心や体には負担になります。
そして情報社会である現代では頭の中も常にフル回転。
時間の感じ方次第では身も心も常に悲鳴をあげている状況にすらなり得ます。
時間がないという感覚は言い訳でもあり、きわめて不健康なんです。
時間のゆとりは心のゆとり。
楽しい時間はあっという間…という言葉があります。
それは時間を忘れるほど充実していたからです。
ゆっくりと時間を感じながら過ごすということも同様だと言えます。
時間を気にせず過ごすということは、身も心も豊かにする上、健康そのものだと言えるわけです。
考え方や行動次第でいくらでもゆとり時間は作れます。
時間のゆとりは心のゆとり。
急ぐことに疲れたのであれば、自分なりのスローライフを心がけてみるのもいいかもしれません。